眼津さんのMMD ~カチコチに凍っちゃえ編~


夏の氷漬けも冬の氷漬けも大好きな眼津さんです
今回はキャラの周りを氷で覆う薄氷漬けのやり方をレクチャーです!
冷凍や氷塊とは違った良さがありますよねぇ
個人的に気に入ってる表現なのでドンドン使っちゃってください!


準備するもの



薄氷漬けはモデルを加工して氷用モデルを作成するところから始まります
加工には「Blender」を使いますがMMDモデルを扱うためには「mmd_tools」というアドオンが必要です
それぞれリンク先を参考に準備してください!
(ここで説明すると長過ぎるので...)

追記:Blenderとmmd_toolsは以下のバージョンで確認できました!

以降はBlenderとmmd_toolsの準備ができてる前提で進めます!


Blenderで氷用モデルを作る


①Blenderを起動してMMDモデル(.pmx)を読み込みます

Blender起動時の画面

謎の豆腐(Cube)は[delete]キーで削除しておく

「ファイル」→「インポート」→「MMD Model」
からMMDモデルを読み込む

モデルを読み込んだ状態
カメラを動かして見やすい位置に移動しましょう

アップした状態

不要な表示は消すことができる

②読み込んだモデルを加工していきます
氷モデルの作成には「拡大」ではなく「膨張」を使います
つまりモデルを太らせるのです

灰色のモデルをクリックして選択状態にする

左上のリストから「編集モード」を選択する

編集モードの状態
選択中の点がオレンジ色で表示される
未選択(黒い点)になってる場合は[A]キーで全選択しましょう

[Alt]+[S]キーを押下するとマウスカーソルが↑↓の矢印になる
カーソルを上下に動かすとモデルが膨張・縮小するので
お好みの厚さに決めたらクリックして確定させる

モデルによっては膨張させた時にポリゴンがバラけることがあります

靴がパカっと開いたり

アホ毛が分離したり

こんな時は結合されてない点をくっつける必要があります
手順が少々複雑ですが何とかできます!

[Ctrl]+[Z]キーで膨張する前の状態に戻す

[M]キーでリストを表示→「距離で」を選択する

バラバラだった点が結合(マージ)される

点をマージすると面の方向が崩れる場合があります
その場合は以下の操作を試してください

[Alt]+[N]キーでリストを表示→「ベクトルをリセット」

ベクトルをリセットした状態
モデルが角ばった感じになるけどこのままでもあり

再び[Alt]+[N]キーでリストを表示→「ベクトルをスムーズに」

角ばったモデルが少し滑らかになる

これでバラバラだった点がまとまって膨張しても崩れなくなります!
モデルの膨張ができたら次のステップへ進みましょう!

③モデルを出力します

膨張が完了した状態

左上のリストから「オブジェクトモード」に戻る
出来栄えを確認しましょう

MMDで表示されるモデル名を変えておくと良いかも

「ファイル」→「エクスポート」→「MMD Model」
からMMDモデル(.pmx)として出力する

これで氷用モデルが完成しました!
残る準備は材質ファイルです!


材質ファイルを用意する


適用させるだけで氷っぽくなる材質ファイルはこんな感じです!
例によって画像ファイルのパス(2, 3行目)と最後の行はそれぞれの環境に合わせてください


氷の質感調整は主に以下の部分を修正します

基本色 albedo:RGB値で色味を調整します

透過色 alpha:0.0~1.0で透明度を調整します
1.0だと不透明ですが0.98くらいで急に透過します

法線 normalMapScale:大きいほど凹凸感が強くなります
1.0以上も指定できます

反射の強さ smoothness:0.0~1.0でツヤツヤ感を調整します

屈折率 customA:0.0~1.0で屈折率を調整します
大きすぎると中身が見えくいので0.1くらいが良いかも

モーフの使い方をマスターした方はこちらも試してみてください!
1つのモーフで凍っていく過程が表現できます



キャラクターを凍らせよう!


ここまでくればあと少し!
実際にキャラクターを凍らせましょう!

MMDでキャラクターのモデルを読み込む

作成した氷用モデルを読み込む
(可愛くないのでお顔は隠す)

氷用モデルに材質ファイルを割り当てる

2つのモデルに同じポーズをとらせたら完成!

エフェクトを盛って冷たそうな感じを演出しましょう!

氷漬けの他にも色々な固めに使えます!
お好きな材質でコーティングしてしまいましょう!




というわけで今回の記事は以上になります!
今後もMMDで素敵な固めライフを送りましょう!
ではでは!